「いいね」したらプレゼント?最新のTwitterハッシュタグキャンペーン

みなさんは普段、Twitterのハッシュタグをどのように使っていますか? 普段自分のアカウントでツイートするときにつける方もいるでしょうし、広報などの仕事に就いていてビジネスにおいてもハッシュタグが身近だという方もいらっしゃるかと思います。

今回はとあるゲームが行ったTwitterのハッシュタグキャンペーンをご紹介します。現在では様々な企業がハッシュタグを使ったPRを行っていますが、多くはユーザーにそのハッシュタグをつけてのツイートを促し、拡散を狙うというような手法です。この場合得られるのは、ツイートしたユーザーのフォロワーへのアピールと、ツイート数が多くなりトレンドに載った場合の不特定多数のユーザーからの認知度の向上でしょう。

しかし今回ご紹介するキャンペーンではそれにとどまらず、よりファンとしての熱量を高めるというある種の「ナーチャリング」を行うことができるのではないかと考えられます。

ツイートではなく「いいね」を促す

ご紹介するのはこちらの『アイドルマスター シャイニーカラーズ』というゲームが行ったキャンペーンです。概要としては、「#祝シャニマス」というハッシュタグのついたツイートに対して「いいね」やリツイートをすることでポイントが獲得でき、それをゲーム内アイテムと交換できるというものです。

一般的なキャンペーンと異なるのはハッシュタグをつけてツイートすること自体ではなく、ハッシュタグのついたツイートに対して行動を起こすよう促しているということでしょう。

一見すると、それではツイートの数が増えづらくなってしまうのではないかという疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思います。しかし、実際にはキャンペーン開始してすぐに「#祝シャニマス」のハッシュタグはトレンド1位を獲得しています。

なぜツイートすること自体にはなんのインセンティブがないにも関わらず、トレンド1位となるほどのツイートを誘発できたのでしょうか。その最大の理由は、ユーザーのツイートに対する反応への欲求にあると考えられます。以下では、多くのツイートを創出できた理由を分析しつつ、キャンペーンの効果について考えます。

キャンペーンの効果

Twitterに限らず、コンテンツの投稿が可能なSNSのユーザーにおいては、その投稿に対する「いいね」や「リツイート」、シェアなどの反応がほしいという欲求を大なり小なり持っていることと思います。

今回のキャンペーンの特徴は、「いいね」などをすることの方にインセンティブが用意されているキャンペーンです。それは裏を返せば、ハッシュタグのついたツイートに「いいね」をしたいと思う人が一定数以上確実に存在しているということでもあります。

実際にこのように感じているユーザーがおり、普段以上に自分のイラストを見てもらう機会や「いいね」をもらえる機会が多いと期待して、積極的にイラストを描いたり過去に描いたイラストを再投稿するユーザーが多数いたものと思われます。

それはイラストなどのファンアートを創出するユーザーのみにあてはまるわけではなく、作品への感想などに共感を求めて投稿されるツイートもあります。そのためイラストを描く人に限らず、幅広いユーザーが普段より積極的に反応するものと思われます。

このように、「いいね」などの反応する側を促すことで間接的にツイートを増やすことができます。

「いいね」をする側にインセンティブを用意することの効果はそれだけに留まりません。

こちらのツイートで言及されているように、ユーザーが他のユーザーのツイートを見る機会も創出することができます。

キャンペーンの主旨やツイートの内容にもよりますが、通常のハッシュタグキャンペーンであればツイートをすれば終わりで、かなり関心の強いファンでもない限り他のユーザーのツイートを見ることはないでしょう。

いちユーザーとしての感覚でいうと、そもそもハッシュタグを積極的に活用しているのは一部の交流に熱心なユーザーと企業が中心という印象があり、わざわざハッシュタグをつけてツイートしたりハッシュタグでツイートを検索するユーザーは決して多くないように感じます。ハッシュタグよりもシンプルに単語の組み合わせで検索したほうがより多くのツイートを見つけられると思われます。

しかし「いいね」を押すことを促すキャンペーンであれば当然積極的に他のユーザーのツイートを閲覧することになります。これは、ユーザーとの新しい交流が生まれたり、作品のよさを再認識したり、新しい魅力に気づいたりすることで、よりファンとしての熱量を高めることにつながると考えられます。

つまり「いいね」をインセンティブにするTwitterキャンペーンは従来通りのツイート促進効果のみならず、いわばファンとしてのナーチャリングをも期待できるものだと言えるのです。

まとめ

「いいね」をする方に動機づけをするキャンペーンは、フォトコンテストのような企画と絡めることも有効なのではないかと思います。

参考 Honda with 東京カメラ部 フォトコンテスト 2020 Honda

フォトコンテストの例としては、こちらのようなHondaがInstagramで行ったものなどが挙げられますが、応募してそれを企業が審査してというプロセスでは、せっかくSNSを介しているのにその恩恵を十分に受けられないのではないかと思います。

これが投稿された写真に対して反応することにもインセンティブのあるキャンペーンになれば、投稿者のモチベーションという意味でも、コミュニケーションの活発化という意味でも、より盛り上がるキャンペーンになるように思われます。

このように、ユーザーの自分のことをアピールしたいという気持ちにうまく寄り添っていくキャンペーンは、今後ますます重要性を増していくのではないでしょうか。