騒動をうけて。いま、ハロウィンのイメージを改める努力がすごい。

すっかり日本の定番イベントとなったハロウィン。街にはカボチャのお化けを模した関連商品が溢れ、仮装した人が増え四季を感じるイベントとして定着しています。

盛り上げているのは、企業も同じです。各企業はハロウィンの盛り上がりを商機と捉えています。

各企業のハロウィンに対する取り組み

日清食品

https://www.nissin.com/jp/news/8010

日清食品では、2か月以上前からハロウィン商品の販売を行っています。ロングセラー商品の「チョコフレーク」をハロウィンパッケージに変え、期間限定で発売しています。

ダイソー

https://www.instagram.com/daiso_official/

ダイソーでは1ヶ月以上前からハロウィン関連商品をInstagramで紹介し、その使い方などを提供しています。

また街中だけでなく、普段から目にするゲームでもハロウィンを感じられます。

ポケモンGO

世界中で大人気のポケモンGOでは、ハロウィンのコスチュームに扮したポケモンをゲットできるイベントが開催され、YouTuberやインフルエンサーが動画やクチコミを広げています。

参考 かわいいが凝縮したサンスポ号外第5弾!!『ポケモンGO』ハロウィンコスのポケモンたちが大集合ファミ通App
https://www.pokemongo.jp/

こうした企業の戦略も多く見受けられますが、市場規模は2016年から年々減少しています。

ハロウィン人気の減少

参考:日本記念日協会

ここ6年の推移を見てみると、2016年が一番高く約1345億円。以降は減少しており、今年は約1155億円と言われています。

また最新の意識調査でも、以前より関心を持つ人が減少しているのが伺えます。

参考 ハロウィン/参加予定は21.2%、男女とも20代の参加率トップ流通ニュース

こうした市場規模の減少や、興味・関心を持つ人が減った要因としてハロウィン=渋谷のイメージがついたからと考えられます。

ハロウィンのイメージが良くない原因は渋谷

ここ数年でハロウィンの人気が高まった要因の1つとして渋谷のハロウィンがあげられます。ですが、これは良くないイメージがついた要因でもあります。

意識調査でもハロウィンの渋谷に対する印象はあまり良くありません。

参考 ハロウィン参加者は年々減っている 渋谷で相次いだ迷惑行為でイメージ悪化JCASTトレンド

ここ数年は渋谷のハロウィンで問題が多発しており、多くのメディアが取り上げています。

参考 ハロウィーン「節度持って楽しんで」 渋谷区が啓発広告設置@niftyニュース

渋谷区では今年度、節度を持って楽しむよう街灯広告48基を設置しました。そこには著名人の直筆サインとともに「 ハロウィーンを渋谷の誇りに 」と書かれており、裏側には「 NO迷惑行為 」と訴えています。

また、路上や公園での飲酒を禁止する条例を制定したり、警備や啓発などに1億円を投じています。

区がここまで対策を打つことになった、主な原因について注目していきましょう。

バカ騒ぎする大人たち

元々ハロウィンとは、子供たちがカボチャやお化けの格好をして「トリック・オア・トリート」と言い、街の家を周りお菓子をもらうというイベントです。

しかし、渋谷のハロウィンは大人が夜の街に集まって遊ぶというイベントで定着しています。

昨年はトラックを横転させた等として逮捕者も出ており、また痴漢や盗撮なども問題となっています。人が集まった翌日の朝には、閉めていたシャッターにおう吐物が残されていたり、道の端の方に男女が朝まで酔いつぶれて寝ている光景も見られました。

また、ハロウィン後には渋谷区に苦情が300件も殺到したそうです。ですが、イベントは区として開催しておらず、中止や禁止にするのが難しいのが現状です。

イベント後のゴミ

渋谷のハロウィンのイメージ悪化を加速させているのが、路上に溢れ出るゴミです。

http://buzz-plus.com/article/2018/10/29/garbage-shibuya-halloween-news/

ハロウィンで飲酒や仮装をした人達が街にゴミを放置し、悪臭が漂う結果となってしまいました。特に見られるのが、空き缶や空き瓶などアルコール飲料のゴミです。ハロウィンの渋谷に関する報道では、必ずと言っていいほど取り上げれられます。

中にはこの騒ぎでは「商機にならない」と言って、ハロウィン当日は早めに店じまいする方も実際にいます。

これらが渋谷のハロウィンのイメージが悪くなっている原因だと考えられます。また多くのメディアに取り上げられることでその認知度も高まり、ハロウィンに対してより悪い印象がつきやすいと言えるでしょう。

ですが、渋谷のハロウィンへのイメージを変えることができればハロウィンに対するイメージが向上し、再び興味・関心を持つ人が増えるのではないでしょうか。

では、どうすればイメージを払拭できるでしょうか。既に渋谷のハロウィンの在り方を問題視し、活動している団体があります。

イメージ向上への努力

参考 マナーを守ってクリーンなハロウィンを!ハロウィンごみゼロ大作戦 in 渋谷 2019

ハロウィンごみゼロ大作戦 in 渋谷 実行委員会」が主催し、2015年頃から活動を行っています。

渋谷区が共催しており、協賛として東急電鉄ドン・キホーテラクマなど大手企業が参加しています。

路上での飲酒や喫煙の禁止の呼びかけや、駅のトイレでの着替えの禁止などを呼び掛けています。先程、ご紹介した有名人のサイン入りポスターもこの取り組みの一環です。

具体的な実施内容として、以下の5つの活動に取り組んでいます。

  • エコステーションの設置
  • フィッティングルーム
  • 仮装グッズリユースボックス
  • 仮説トイレ
  • 早朝清掃ボランティア

また、協賛ではありませんが「ecbo cloak (エクボクローク)」の推奨を行っています。エクボクロークとは荷物を預けたい人と荷物を預かるスペースを持つお店をつなぐシェアリングサービスです。

スマホで事前に預けるスペースを予約することができるので、手軽に利用できます。ハロウィン当日は道はもちろん駅も混雑し、コインロッカーも空いている所は少ないでしょう。

こうした事前告知を行い、サービスを世に広めるだけでなく、コインロッカーを使うであろう人にも情報を届けています。

こうした活動を行い、渋谷そしてハロウィンのイメージを変えようとしている人たちがいます。では、今後渋谷のハロウィンはどのようにしたらより良いイメージを付与できるでしょうか。

今後の渋谷のハロウィンの在り方

結論として、渋谷は川崎の事例を参考にすべきだと思います。

理由として、川崎も渋谷同様イメージがあまり良くありませんでしたが、今ではその印象は様々な取り組みによって改められています。

参考 22年目“川崎ハロウィン”が、「不良のたまり場」イメージから脱却できたワケアニメ&ゲーム by ORICON NEWS

川崎と渋谷では場所も状況も異なるので、渋谷に合わせた施策を行う必要があると思います。以下に渋谷で取り組むべき施策をまとめました。

  • 仮装パレードを設ける⇒有料にし、昼に開催。
  • 飲食エリアの設置⇒入場料をとり、持ち込み可能に。
  • ごみ箱・フィッティングルームの強化⇒混雑緩和
  • 警備の強化⇒警察と連携をとり、想定される範囲や配置人数を設定。
  • 著名人を呼ぶ⇒若者に人気のあるYouTuberやインフルエンサーにマナーの呼びかけを行ってもらう

主にこの中でも2つに注目していきます。

仮装コンテストを設ける

渋谷のハロウィンは区でイベントを開催していません。なので、人が集まると収集が付かなくなります。また、昨年から概算しておおよその人数は予測はできますが、イレギュラーなことが起きれば対応は難しくなります。

川崎では市がイベントを運営しています。市で開催することによって、近隣の商店街や店を協力を図れます。

そしてもっとも大きなポイントはパレードの有料化です。人数も2000名と決まっています。またパレードを観覧するスペースも有料席が設けられています。

パレードは昼に開催されるので、夜は街へ人が流れるような流れになっており、川崎市における経済波及効果は年間トップクラスとなっています。

パレードに参加する人の仮装はかなり手が込んでいて、仮装コンテストも行われる程です。グランプリには賞金50万円が贈呈されます。

これを受けて渋谷では、開催場所を日頃からイベントを行っている代々木公園で開催し、人の集中する場所が変わることで、道の混雑も防ぐこともできるのではないでしょうか。

YouTuberとのジャック広告

川崎では著名人をイベントに呼び、盛り上げをみせています。また、川崎ハロウィン内のイベントは1つだけでなく複数あります。そのイベントごとにゲストが違うのも見どころです。

渋谷ではジャック広告で訴求を行います。

ジャック広告とは広告枠を、特定の広告で占めて広告掲載する手法の事です。 渋谷ではよくみられ、多くの人の目に触れると考えられます。

Netflixではオリジナルで制作した作品に因んで、プロモーションを行い話題を呼びました。

参考 “サンタ専用パーキング”が出現!? Netflixのオリジナル映画のプロモーションでサンタ応援プロジェクトが実現advanced

そして、渋谷には若者中心です。そんな若者に影響力があるのはYouTuberかと思います。

参考 【ジャンル別】人気YouTuber(ユーチューバー)とその影響力ROBOMA

上記の記事からも、実際に消費者の購買意欲に繋がっていると言えます。こうした若者に影響力のある人物にマナー改善を促してもらうことで、一人ひとりの意識も変わり町全体の印象も変わるのではないでしょうか。

まとめ

悪いイメージが付いているハロウィンですが、それは迷惑行為を行う一部の人によって引き起こされているものであり、純粋に楽しみたい人やマナーを守って楽しんでいる人も大勢います。

ひとりひとりが心の在り方を変えれば、よりよい方向に向かっていけると思います。

この記事を読んでくれた皆様に「ハッピーハロウィン!」