スポーツ選手がセカンドキャリアを考える上で発信力を磨いた方が良い理由

SNSがより活発になり、勢いを増している中で最近よく目に留まるのがスポーツ選手の発信。

特にダルビッシュ有選手(@faridyu)や本田圭佑選手(@kskgroup2017)はそのスポーツに興味が無くても、フォローしている人は多いのではないでしょうか。実際に、本田圭佑選手は経営者としての顔も持っており、経営者のフォロワーさんやビジネスマンのフォロワーさんも多くいらっしゃいます。

このお二人はYouTubeも開設しており、時折比較してコメントを付けている人なども見られるので、結構注目度は高いのだと思います。お二人の発信力や動きは今後のスポーツ選手の参考、お手本になると言えるのではないでしょうか。

また、選手が発信力を磨くことはセカンドキャリアに好影響になるのではと思っています。

その理由についてをまとめていきます。

まず、好影響である理由を話す前に、コンテンツの重要性について触れておきます。

コンテンツはプロモーションや広告よりも重要

何かビジネスを行う際に、大事と言われているのがコンテンツです。

このコンテンツとは商品であり、サービスであり、記事でありと、何かしら人に価値を提供できる物事を指します。

最も作るのが難しい部分ではありますが、コンテンツに価値を感じるからこそ、ファンや支持者がつくのです。

それを多くの人に、適切な人に適切にデリバリーすることがプロモーションや広告です。ただ、勘違いされやすいのはプロモーションや広告に注力すれば、効果があって売れやすいと思われることです。

コンテンツの力が低い場合、プロモーションやコンテンツでいくら飾っても、基本的にコンテンツ自体をより良くすることはできません。

広告とは文字通り、広く告げることしかできないのです。

なので、極端な話、コンテンツの力が0であった場合にはいくらプロモーションなどを行おうとも0の魅力を多くの人に伝えるだけになります。

仮に強かったとしても万人に100伝えることは難しく、受け取り方が人それぞれ違いますので、伝わり度もある程度バラつきは出てくるでしょう。

とはいえ、上記の比較を見れば一目瞭然でコンテンツがしっかりとした上で、プロモーションを行うなら大いに効果は出ますが、そうでない場合は難しいということです。

さらに言えば、このコンテンツにファンがつき、人を集めてくるようになるのです。

※少し本筋とは逸れますが、コンテンツの面白さから重要性については、才流の栗原さんのnoteなどでも触れられています。

参考 BtoB企業は、オウンド「メディア」より「インデックス型コンテンツ」がおすすめnote

スポーツ選手はコンテンツの宝庫

この作るのも維持するのも難しいコンテンツですが、実はスポーツ選手は一般人と比べると、既に強力なコンテンツの素を持っています。

それはプロスポーツ選手として歩んできた人生そのものです。

一握りの人間しか、選ばれた人間にしか語れないプロの世界のことやその中での思いや葛藤などがプロにはあります。それら全てが強力なコンテンツの素なのです。

事実、その中での姿勢や考えにファンが付き、その選手の試合の活躍に歓喜します。選手の魅力や実力が高まれば高まるほど、ファンは増え、魅力を球団がSNSなどのメディアを駆使して伝えていく。

まさに、先ほど述べたコンテンツとプロモーションの関係に似ています。

スポーツ関係でいつも考え方の参考にしている佐藤奨さんのnoteにも、以下のように書かれています(一部を抜粋/引用)

参考 最近の「ジャイアンツ」のSNSで発信される情報が最強すぎて震えている。note

つまり、先ほどのような、阿部慎之助捕手の最後のスタメンマスクの最後のプロテクターを装着する瞬間なんて、ファンからしたら、もう、よだれがでる瞬間じゃないですか

確かに、ファンからしたらもう貴重で仕方のないコンテンツだと思います。

こういった強力なコンテンツになり得る要素を持っているスポーツ選手は発信すれば、多くの人が見に来る可能性に満ちていると言えます。

しかしながら、活発に行っている選手(DeNAの山崎選手など)もいますが、SNSが各選手とても活発かというとNOだと思います。

チームや業界によっては、パフォーマンスへの影響や発言の炎上リスクなどを考慮し、個人でのSNSが禁止されているといったケースがあるからです。

※影響したのかどうかの事実はさておきですが、ラグビーワールドカップに出場したニュージーランドでも優勝を逃した原因としてSNSが問題視されました。

参考 NZ敗因は選手のSNS発信癖? 母国メディアが疑問視「SNSに憑りつかれ集中を奪った」THE ANSWER

チームの環境によっては禁止されているなどして、学ぶ環境がないといった声もありそうですが、セカンドキャリアを支援する会社もありますし、実際にやらずとも、ダルビッシュ有選手や本田圭佑選手のように前例もありますので学ぶことは可能だと言えます。

また、チーム(球団/クラブなど)がコンテンツを身近に発信しているという点から見ても、発信力を磨くには非常に良い環境だと言えます。
※業界的に難しいことがあり得るのは重々承知していますが…

多くのコンテンツを持つ選手が発信力を付ければ、より多くのファンが増えるでしょう。引退した選手でも既にYouTubeなどを開設して、ファンと交流を図っている方も多くいらっしゃいます。

参考 新庄剛志、高木豊、井端弘和……なぜ、プロ野球OBが続々“YouTuber”デビュー?Real Sound|リアルサウンド テック

発信力がセカンドキャリアに好影響な理由

では、そもそもの好影響を与える理由についてですが、それの説明をするためにプロ野球の若手選手にセカンドキャリアについての調査/アンケートを行った結果を見てみます。

そこには次のように書かれています(以下から結果を抜粋/引用)

参考 NPBからのお知らせnpb.jp

「やってみたい」と感じる仕事では、「一般企業で会社員」が1位に。しかし、やはり「野球関連」への仕事の興味は高い。

また、最後のページでは以下のような結果も。

「学生野球資格回復制度」に対する認知度は高いが、実際に「監督やコーチ等になって指導を担いたい」という割合は減ってきている。これは「やってみたい仕事」で、「一般企業で会社員」という数字が高くなってきていることからも証明される数字となっている。

あくまでプロ野球に限った話ではあるものの、一般企業で会社員への関心が非常に高いことが分かります。

一見、ミスマッチなようにも見えますが、会社員に求められていることから見ると非常に相性の良いことが分かります。

なぜなら、最近の会社員に求められているスキル、能力の一つが発信力だからです。その需要の高さの証拠にアパレルなどの企業では「インフルエンサー手当」というその人の発信力やブランドに対して、評価をするような制度も普及してきています。

また、SNSでの発信力に触れている記事も多く見られるようになりました。これらの世の中の動きを見ると、非常に発信力が重要であることが分かります。

ただ、この発信力には一つ大きな壁があります。

発信するには、発信するもの・コンテンツが必要になるのです。加えてそこに集まる人も重要になってきます。

この時点で、一般人や一般企業に勤めている会社員含め多くの人は悩み・挫折します。

しかし、プロの世界で戦ってきた人にはその悩みはもはや不要です。さらに言えば、セカンドキャリアを見据えて発信力を磨いてきた選手であるならば、チームの看板が無くとも選手個人に多くの濃いファンが付いています。

動きや活躍に注目してくれるファンが既にいるのであれば、多くの一般企業はスカウトしたがる可能性が高いでしょう。

また、ファンの中には会社員の方もいらっしゃることが多いと思います。発信力を磨いていく中で、交流を行えば価値観や考えに触れることもできるので、想像と現実の相違を少なくすることも可能になると思います。

まとめる

「セカンドキャリアの会社員への関心の高まり」があり、「今の会社員に求められていること」を「既にスポーツ選手は満たす準備ができている」

言い換えれば

一般企業の会社員では見出すのが難しい強力なコンテンツの素をスポーツ選手は持っており、それを発信する力を磨くだけでセカンドキャリアにおいて、優位に働く。

だからこそ、セカンドキャリアを考える上では発信力は非常に大事だと言えるのではないでしょうか。