Googleの長時間労働の考え方に感じる、ビジネスに大事なこと

Googleの社員さんは「長時間働いている」=「頑張っている評価」とはならないという記事を目にしました。

参考 「長時間労働問題」をどう解消するか? 元Googleのピョートルさんに聞くmirai.doda.jp

今でこそ、日本のビジネスでもある程度こういった考え方は浸透してきていますし、天下のGoogleではなおのこと。

ですが、「長時間労働」「ブラック企業」が世間からよく聞こえてくる中、常に最先端を行くGoogleの考え方に迫ってみると、ビジネスに大事なことが見えてきました。

評価される仕事とは

Googleが大事にしているものは

大切なのは「質の高いアウトプットを出すこと」

とされています。これがGoogleでいうところの評価される仕事と呼べるものなのでしょう。

では、そもそも評価される仕事とはなんでしょうか。それこそ、いまだに「長い時間を会社に捧げて尽くすこと」と聞こえてきそうですが、答えはNoです。

時間を捧げることが必ずしも評価されるわけではありません。評価の言葉の意味から考えてみると分かりやすく、

「どれだけの価値があるか見定めること」とあります。

つまり、評価される仕事とは「どれだけの価値があった仕事か」です。

会社の観点では、価値とは売上や利益と置き換えられます。よって、

「どれだけ売上や利益があった仕事か」となります。多くの時間を捧げたとしても売上や利益が出ていなければ、評価とはなりません。とても当たり前の話ですが、重要なことです。質の高いアウトプットが売上や利益をもたらすと言えるのでしょう。

評価される仕事は時間で計るのは難しい

それさえできれば自ずと評価される仕事となりますが、気にしないといけないポイントがあります。

それは「売上や利益を出す仕事が定まっていない点」です。

例えば、読むと絶対に売上が100万1000万になる教科書があれば別ですが、そんな魔法の教科書は存在しません(見出しとしてあったとしても確約はされていないでしょう)

実際には、インプットやアウトプットを繰り返して、今あるリソースと組み合わせて、悩みに悩んで売上や利益を出す方法を確立していかないといけません。

この繰り返しには答えが用意されていないので、何回も何十回も行う必要がありますし、最悪答えが見つからずに方法が確立できないこともあり得ます。

この答えが見えない状況で時間を確定させることができるでしょうか。おそらく、ほとんどの人は難しいと思います。

つまり、売上や利益を出す仕事は時間で計れないのです。

先ほどのGoogleの記事の中でも

そもそも「労働時間で管理する」というのは、工場やレストランで働く人など、アウトプットが定型化している仕事に就く人をマネジメントする際に使われる考え方。そうではない、例えば、営業職、企画職、あるいは管理職もそうですが、いわゆるホワイトカラーの職業に就く人を「時間で管理する」というのは、愚かな考え方なんです。

と述べられています。

もちろん、ルーティンワークがいけない、売上や利益に貢献しないと言っているわけではありません。ルーティンワークでももっと効率化をして、コストを削減して利益を出そう!と取り組めます。

ただ、その方法を考え出すまでの時間を決められますか?という話です。さらに言えば、いずれにせよ計れないから時間をいくらでも使っていいともなりません。

時間は有限なので、繰り返しに掛ける時間は少ない方がいいのは言うまでもありません。

限られた時間の中で評価される仕事をするには

限られた時間の中では「売上や利益に関わる必要なこと」だけを集中して行う必要があります。最初は無駄が多いこともあるかもしれませんが、毎日の取り組み、アウトプットの質を上げることが必須です。

その妨げになる「意味がない仕事」「誰でもできる仕事」は極力無くす必要があります。極端な話、仕事を捨てるのです。

「意味がない仕事」は理念や将来につながることのない仕事です。それらはアウトソーシングやタスクの棚卸で対応を見極める、それがルーティンワークであるならAIやその他のテクノロジーに任せていけば、解決します。

捨てた結果残るのは「売上や利益に関わる必要なこと」だけになります。

ただ、多くの企業ではアウトソーシングやタスクの棚卸が忙しさや柵の関係で実行できません。ですが、少なからずこの事実に気付いている企業はいて、取り組んでいます(少しTwitterに目を向けて、「マーケ」や「クリエイティブ」で有名な企業を探せばわかると思います)

この波が止まるとは考えづらいので、どんどんそういった企業が伸びていくのは間違いないでしょう。

熱量が最も大事

そのような勢いのある企業の共通点として、「夢」「実現したいこと」が明確である。つまり、信念やビジョンが明確で、そこに突き進む熱量がとてつもないです。

属している各人の夢は違うかもしれませんが、その企業で成した実績が将来の自分につながっているのが見えているからこそできているのだと思います。

それ故に、時間が遅くなることもあると思います。ですが、それは日本で度々問題になる「長時間労働」とは異なります。好きなこと、やりたくてやっていることで、それは未来に向けた投資と言えるでしょう。

Googleでも「スプリント」という表現を使って、

「今だけ、必要だから、長時間働いている」

とあります。これに近い感覚が先ほど挙げた企業に備わっているのではないでしょうか。

自分のしたいことに向かって、必要なときに必要なだけ熱量を注ぎ込む。遅くまでいること、長い時間働くことすべてが悪と片付けるのではなく、

自分の評価されるために必要な仕事に熱量を注ぎ込んでいる時間が今長い

というだけ。今の日本の効率化!働き方改革!と叫ぶだけよりも成功しそうな考え方だなと感じます。