「檸檬堂」出荷停止で悲しむ人へ。次に来るアルコール飲料を予想してみた。

昨日、Twitterをざわつかせるニュースが話題となりました。

コカ・コーラが初めて発売した「檸檬堂」の出荷が一時停止となり「出荷停止」「コカ・コーラ」などのワードがトレンド入りしました。

ユーザーからも出荷停止に対して悲しむ声が多く、檸檬堂の人気がうかがえます。元々、九州エリア限定で販売していた商品で、2019年の10月から全国展開を開始し、世界のコカ・コーラグループ初のアルコール飲料で注目を集めていました。

檸檬堂には全部で4つの味があり「定番レモン」「塩レモン」「はちみつレモン」「鬼レモン」を展開しています。味に応じてアルコール度数が3~9%と幅があるのが特徴で、2019年の11月~12月の小売店での缶酎ハイ部門売上が定番レモンが1位、鬼レモンが5位と好調であることが分かります。

ですが、檸檬堂に限らず近年RTD飲料の需要が高まっていることあげられます。RTD飲料とは「Ready To Drink」の略で購入後そのまま飲める缶やペットボトル飲料を指します。狭義では購入後すぐ飲めるアルコール飲料をいい、特に日本では缶チューハイや缶カクテルをはじめとしたアルコール飲料を意味します。 (※今回は栓をあけてそのまま飲めるアルコール飲料の意で使用していきます。)

RTD飲料の需要

SUNTORYの消費者飲用実態調査によると、RTD市場は2018年まで11年連続で成長しており、直近10年間で市場規模は約2倍に拡大と今後さらなる伸長が見込まれています。

SUNTORY消費者飲用実態調査の概要
  • 自宅でお酒を飲む機会が増加(※昨対比)
  • 自宅で飲むお酒にRTD飲料を選ぶ人の割合が、2009年と比較して全世代で増加
  • 自宅で食事中に飲むお酒にRTD飲料を飲む機会が増加(※昨対比)
  • 食事中にRTD飲料を飲む人の中では高アルコールRTD飲料を選ぶ傾向がある
  • 外飲みユーザーのレモンサワーを飲む機会が増加 (※昨対比)
  • レモンフレーバーRTD飲料の魅力に
    「飲み飽きない味」「飲みやすい」「食事に合う」「お酒の味が楽しめる」「お店の味が楽しめる」などがあげられた。
参考 RTDに関する消費者飲用実態調査サントリーRTDレポート2019SUNTORY

調査の結果をみると、食事に合うお酒が好まれており、その中でもレモンフレーバーのRTD飲料が市場全体で最も人気です。

過去5年分の「レモンサワー」の検索件数です。ここ数年で増加傾向にあります。そんなレモンフレーバーの商品をいくつかご紹介します。

-196℃ストロングゼロ

SUNTORYから発売しているこちらの商品は若者に人気で、果実感と甘くない飲みごたえから食事に合うのが特徴です。またアルコール度数が9%と高いのも特徴でレモンフレーバー以外にも約20種類のフレーバーがあります。食中酒としての魅力を訴求し、2019年は対前年比107%となりました。

こだわり酒場のレモンサワー

こちらもSUNTORYから発売されているレモンフレーバーの商品。お店の味を家でも楽しめるがコンセプトとなっています。「こだわり酒場のレモンサワーの素」が好調だったことを受けて2019年の3月に「こだわり酒場のレモンサワー」を発売しました。当初は年間で210万ケースの販売を予定していましたが、9月に約4倍の800万ケースに上方修正し大ヒットとなりました。

実際に発売されている商品の売れ行きからも分かるように、レモンフレーバー市場に需要が多くあることが裏付けられるでしょう。

檸檬堂の開発もこの市場を狙い、それがヒットに繋がりました。檸檬堂は居酒屋で出てくるようなこだわりのクラフトレモンサワーを缶チューハイで飲めるという点で他の競合と差別化を図りました。

またパッケージにもこだわりを見せており、従来のレモンチューハイはカラフルでメタリックかつ果実や水滴のシズル感が伝わるようなパッケージが多い中、居酒屋の前掛けをイメージしたパッケージで他の商品より目立たせます。

こうした企業努力で人気商品となりました。調査の概要より、レモンフレーバーRTDの魅力として「食事に合う」「飲みやすさ」などがあげられます。これらの魅力を満たしている商品が次に来るのではないでしょうか。

そこで次なるヒットする市場を予想しました。

次にくるのはお茶割り市場

レモンサワーがヒットした背景には主に2つの要因があると考えています。

  • 健康志向の増加
  • 食事に合う

近年、筋トレブームから健康を気にする人が多く見られ、企業も糖質オフやカロリーが低い商品を続々と展開しています。レモンサワーには糖質があまり含まれておらず、カロリーも低いことから支持されていると考えられます。また、前述でもあったように、食事の邪魔をしない飲み物が人気となっています。

これらを踏まえて次なる商品として考えられるのがお茶割りです。お茶割りの可能性に秘められている要因として2つあげられます。

タピオカブームでお茶に注目が集まっている

タピオカブームにより、お茶が注目を集めています。タピオカに使用されているお茶は半発酵のものが多くウーロン茶と同じカテゴリーに含まれるため日本人の口によく合うため人気となっており、お茶にこだわる店も増えています。また、日本では食事と一緒にお茶を飲む習慣があることから売れる要素としては十分あり得ると考えられます。

身体に比較的優しい

健康志向の方でお酒を飲みたい人にお茶割りは最適です。焼酎のためカロリーは低く、ビタミンCとカフェインが入っているため二日酔いになりにくいと言えるでしょう。

お茶割りはレモンサワーが飲まれている要因の「食事に合う」「健康志向の増加」の2つを満たしており、市場に競合が少ないため狙い目と言えるでしょう。

まとめ

檸檬堂の出荷停止からレモンサワーの需要に注目しましたが、新たな市場を発見できました。RTD飲料ではレモンサワーが多く見受けられますが、今後違った商品が発売されるのが楽しみです。