SixTONESとSnow Man。デビューまでのメディア戦略が今までのジャニーズとは違った。

1/22にジャニーズ事務所創設以来、初めての同日デビューを迎えた
SixTONESとSnow Man。2つのグループをまとめて「スノスト」とも呼ばれています。

参考 SixTONES vs Snow Man デビューシングル 『Imitation Rain / D.D.』 2020年1月22日発売!HMV&BOOKS online

デビューに向けてさまざまなメディアでプロモーションが行われてきました。
そのせいか、街中やテレビなどで彼らを見かける日が増えたように感じます。

そんな中、デビュー前日の1/21にこんな広告を見かけました。

よく見かける新聞広告にも見えますが、実はこれ読売新聞と朝日新聞の広告を合わせて1つの広告になっているんです。

朝日新聞にはSixTONESの全面広告とメッセージを掲載。

1月21日は「ライバルが手を結ぶ日」
時代はいつも、いいライバル関係からつくられた
争い合うわけではなく、切磋琢磨する「対」の関係
ぼくたちも、ライバルと共にある
ライバルがいるから、夢にたどり着くことができる
今日は、ライバル同士でエールを贈りあおう
あなたのライバルは誰ですか?

一方、読売新聞にはSnow Manの全面広告が掲載されました。

今日は「ライバルが手を結ぶ日」
いつだってライバルが世界を幸せにしてきた
互いを高め合いながら、それぞれの道を歩む「仲間」
ぼくたちも、時代をつくってゆく
ライバルがいるから、頂上へと進化していける
今日は、偉大なライバルたちについて語りあおう
あなたにとってライバルは?

2つの広告を繋げると、「#ライバルがいるって最高だ」というハッシュタグ付きのメッセージが出来上がります。

広告が掲載された1/21は、ライバルが手を結ぶ日とされおり、1866年の1/21に薩長同盟が結ばれましたことが由来しています。

ライバルでありながらも、手を取り合い、お互いを高め合う存在というメッセージが込められています。この広告は反響を呼び、一部では売り切れが発生する地域も見られました。

デビューに向けたメディア戦略はこれだけではありません。今回はSixTONESとSnow Manのデビューまでのメディア戦略を追っていきます。

ジャニーズ初!デビュー前のSNS開設!

ジャニーズ史上初は同時デビューだけではなく、デビュー前のSNS開設も初めてのことなんです。

両グループともにYouTubeを開設しており、更にSixTONESがInstagram、 Snow Manがweiboを開設しています。

YouTubeの動画の内容はMVだけではなく、メンバーの日常が感じられる企画も盛り込まれています。 SixTONESは自分たちのデビュー曲をカラオケで歌う動画を投稿しています。

Snow Manはメンバー自ら、デビュー曲の振り付けを、ダンススクールに通う生徒に教えに行くなど親近感が感じられる企画を行っています。

デビューに関する内容だけでなく、メンバーの素顔が分かるコンテンツを取り上げることで、メンバーの日常に触れる接点が増えたように感じられます。

また、グループによってYouTube以外のSNSを使い分けています。

SixTONES

SixTONESはInstagramを行っています。投稿文はほとんど英語で行われており、海外のユーザーにもわかるようなアカウント設計をしています。同じくジャニーズ事務所の山下智久さんや嵐もInstagramを活用していますが、いずれも英語での投稿を行っていました。

Snow Man

一方、Snow Manは中国のSNSであるweiboを開設しています。内容はデビューに関することやメンバーの日常を主に投稿しています。中国のSNSなので投稿文は基本中国語ですが、ハッシュタグにメンバーの名前を日本語で織り交ぜています。

Snow Manのweibo(J_SNOWMAN)

ですが、ここで1つ疑問が生じました。日本で有名なSNSではなく、なぜweiboを開設したのでしょうか。実は近年、weiboのアカウントを開設している日本の芸能人が増えてきているんです。

参考 木村拓哉や山下智久も中国SNS「Weibo」に続々参戦する理由日経XTREND

他のジャニーズタレントもweiboのアカウントを開設している。そもそもweiboとは短文と動画で写真が投稿できる中国版のTwitterとも言われているサービスです。

この背景にはアジアを中心に日本製作のドラマが放映される機会が増えたことが関係していると考えられます。アジアの中で市場が最も大きいのが中国。SNSの利用が制限されているため、中国の企業が運用するweiboが人気となっています。市場が大きい中国でファンを掴むにはweiboを活用するのは得策と言えるでしょう。

両グループとも、海外を意識したSNSのプロモーションを行っています。この戦略にはK-POPの存在があると考えられます。K-POPを中心にアジアのアイドルグループが人気となっています。ですが、ジャニーズではSNSなどを行っておらず、海外のユーザーに情報が行きわたっていなかったと考えられます。こうしたネット上での配信を行うことによって、より多くのユーザーに情報が届くようになり、グループの拡大化が見込まれるでしょう。

広告でキャッチフレーズの浸透化

デビューを記念し、東京スカイツリーでのライトアップが行われています。

またそれに伴い、フロア内でもフォトパネルの展示を開催しています。そこではデビュー前日の1/21に「ライバルが手を結ぶ日」としてイベントが行われました。

SixTONES vs Snow Man ライ友フォトブースイベント」と題して、渋谷ストリーム稲荷橋広場と東京ソラマチ®スペース634でそれぞれの場所で開催期間とフォトブースの内容が異なります。

渋谷稲荷橋広場では専用の写真機とプリンターが設置しており、フォトデータとプリントされた写真がもらえます。東京ソラマチでは専用のフォトスポットが用意されており、そこで撮影ができるスタイルとなっています。

撮影スタイルが異なるので、ファンならどちらにも足を運びたくなるような仕掛けとなっています。また、キャッチフレーズであるハッシュタグ付きの広告を、街中に多く掲載し人の目に多く触れることで、言葉の浸透性を図っていると考えられます。

Twitter内の「#ライバルがいるって最高だ」の1/1~1/22までのツイート数です。一番伸びているのが、1/21の新聞広告が掲載された日です。1/12から渋谷を中心にハッシュタグ付きの広告が打ち出されました。実際にその日から増加傾向にあります。

デビュー日の約1週間前から街中に言葉を溢れさせ、デビュー前日のライバルが手を結ぶ日に新聞広告の掲載。この広告が話題となったこともありますが、街中に多く広告を掲載することで人の目に触れる機会が増え、より浸透していったとも考えられます。

まとめ

先日渋谷を訪れた際、マークシティに大勢の女性がいました。何かと思えばSixTONESとSnow Manの広告が張り出されていました。筆者は恐れながら、アイドルに詳しくありませんでしたが、人が集まっているという点で気になりグループ名を検索しました。こうした知らない人への認知も広告の1つの役割だと身をもって実感しました。既存のファンだけでなく、これから好きになってくれそうな人にどうアプローチができるかも今後考えていくべき課題となりそうです。そういった層に見てもらうためにも、SNSの活用は有効と言えるでしょう。