鬼滅の刃の人気でアニメの楽しみ方に変化が。その背景には「サブスクリプション」があった。

鬼滅の刃が世間で大流行しています。週刊少年ジャンプで連載されており、テレビで特集が組まれると「鬼滅特集」というワードがトレンド入りし、作品の感想やキャラクターへの愛を語っています。

2019年11月時点で累計発行部数は2500万部を突破し、その人気は芸能界にも広がりを見せています。お笑い芸人の椿鬼奴さんはキャラクターに扮した服装で仕事をしています。


人気のきっかけはアニメ放送です。作画に定評のあるufotableが制作し、その美しすぎる映像は「神作画」と話題となりました。

参考 今、最も勢いのあるマンガ 人気の理由 世界感、命のやりとりをリアルに描く(MANTAN WEB) 毎日新聞

過去1年のGoogletrendからも、アニメ放送を経て徐々に人気度が上昇しているのが分かります。

さらには日常のおしゃれの一部としても鬼滅の刃の要素が取り入れられています。

鬼滅の刃に登場するキャラクターの髪色を真似した「鬼滅カラー」やネイルに鬼滅の刃のモチーフのデザインを取り入れたりと、ファッションでも目にする機会が増えました。

このようなファッションとの融合は近年企業にも見受けられます。鬼滅の刃もアベイルとコラボ商品を展開しており、コラボした商品が即日完売になるほどの人気です。

参考 『鬼滅の刃』x「アベイル」再販売日が1月11日に決定!即完売したプリントTシャツ&羽織イメージのタオル にじめん

こうした楽しみ方の背景にはサブスクリプションの登場によって生まれてきていると推察されます。

アニメのサブスクリプションによる影響

今までアニメはテレビで鑑賞するのが一般的でしたが、サブスクリプションによって過去の作品が時間を選ばずに視聴できるようになりました。こうした環境への変化に伴い、アニメを視聴する人のサブスクリプションの利用率は年々増加しています。

2018年から2019年では全体で225万人の増加が見られました。そのうちの4割が男女10代~20代。次いで男性30~40代が3割を占めており、これら世代がサービスの利用率をけん引しています。

※以下コンテンツファン消費行動調査2019分析から出典

参考 【コンテンツファン消費行動調査2019分析リレーコラム】#3(アニメ・特撮篇)「サブスクリプションサービスを起点とした コンテンツとの出会いと消費の新潮流」HAKUHODO

他のコンテンツへの支出

次にアニメサブスクリプションを利用している人の、コンテンツ支出額を昨年と比較すると、約1.2倍増加。具体的に何に消費したかを見ると、「スポーツ」「レジャー施設・ライブイベント」「タレント」「ドラマ・バラエティ」での支出が増加しました。

従来のアニメサブスクリプションを利用している人のコンテンツ支出の傾向として、アニメ以外では「マンガ」「ゲーム」が多かったですが、サブスクリプションのサービス伸長によって、今までアニメ以外のコンテンツを消費していたユーザーが新たに流入してきたのではないかと考えられます。

サブスクリプションでアニメを見るきっかけ

この新たに流入してきたユーザーがアニメを見るきっかけとしてあるのがサブスクリプションの特徴である「レコメンド機能」があると思われます。この機能は何かしらの作品を視聴すると関連する作品や作品ジャンルなど「おすすめ」として提示されます。このレコメンド機能によって、あらゆるジャンルで作品との出会う機会が生まれ作品を知るきっかけとなっているでしょう。

また初期費用がかからず、手軽に始められることも大きいと考えられます。動画のサブスクリプションサービスで言えば、今までレンタルビデオ店や映画館などに足を運んでいましたが、その手間が消えスマートホンがあればいつでもどこでも見られることも1つの要因と言えるでしょう。

サブスクリプションによって、新たな層がアニメを消費するようになり、それにまつわるコンテンツへの消費にも変化が見られたように思えます。

ANIERA MODE では「幼女戦記」とコラボした普段使いできるキャップやTシャツを発売しました。日常の風景に溶け込むようなコーディネートの提案を行っています。

参考 アニメ服をお洒落に着こなしたいあなた!『幼女戦記』から普段使い出来るTシャツ&キャップが登場!PRTIMES

サブスクリプションによってコアなファンだけでなく、今までアニメを消費してこなかった層への楽しみ方としてファッション分野にも広まったと考えられます。

「痛ネイル」や「痛シャツ」などキャラクターの世界観そのものをイベント時に身に着ける人もいましたが、現在の楽しみ方の1つとして、アニメの世界観モチーフのものを、日常生活でも取り入れるようなライトなもので楽しんでいる傾向が見られます。アニメを視聴していない時でも、作品関連への支出という欲求はいつでもあるように伺えます。

まとめ

従来アニメを見ていたコアなファンは、アニメ以外のコンテンツへの消費として、マンガやゲームなどが多く見られました。

ですが、サブスクリプションの影響によって新たな層がアニメを見るようになり、今までにはなかった楽しみ方でアニメ以外のコンテンツの消費がされています。

アニメは「コアな人向け」な価値観から、「誰でも見るもの」に印象が変わっているように思えます。こうしたユーザーの変化に関連商品や施設などにも変化が訪れるでしょう。

例えばコスプレ用のカラーコンタクトは存在しますが、キャラクターモチーフのカラーコンタクトはどうでしょう。ヘアカラーやネイルでおしゃれにアニメを取り入れられたように、今後こうした商品が登場してくるのではないでしょうか。