これからの思考法、「ビジョン思考」を知ろう!企業の未来を創るヒントとは

ビジネスの世界において変化はとても早く、 広告一つをとって見ても様々な手法が現れています。今回はそういった手法の話ではなく、新しい「思考法」について触れたいと思います。と言いますのも、最近「ビジョン思考」について知る機会があり、まさにこれからのミレニアム世代や次のZ世代が主要な消費者になってくる今後に必要な思考だと感じています。

ビジョン思考から得られるであろう効果を含めて、企業の未来に繋げるヒントを掴んでいきたいと思います。

ビジョン思考とは

まず、今回の主軸であるビジョン思考についてですが、 ビオトープの佐宗氏の著書『直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN 』などで提唱されている思考法である。課題設定(イシュー)から始まる考え方のデザイン思考やPDCAを基にしたカイゼン思考などとは違い、ビジョン思考の特徴は個人が持つ「妄想」を原動力として、社会に価値を創造していく点です。ここでの妄想とは純度の高い「やりたい」という気持ち・思いのことです。

▼ビジョン思考

そして、ここで最初に踏まえておきたいのはビジョン思考は限定された場所やシーンで使用するものではないということです。あらゆるシーンでこの考え方は使う事が出来るし、習慣化、伸ばす事の出来る思考法だと感じています。

なぜなら、自分の本当にやりたいことを原動力として考えるため、ビジネスや社会問題と向き合うのではなく、自分自身の中の真の関心に向き合うことになるからです。社会問題と向き合うといった場合には、ビジネスシーンであったりすることが多いかと思いますが、個人のやりたいことはそれに依存しません。個人の妄想はいついかなる時でも、自由に向き合うことが出来るのです。

ビジョン思考が生み出す効果とは

ビジョン思考についてを理解したところで、次に気になるのはどんな効果がもたらされるのかだと思います。それを述べる前に一つ大事なことがあります。妄想(ビジョン)は現実に表現しないと何も起こせないし、起こらないということです。

例えば、自分のしたいことが出てきたとしても、それをひたすら自身で抱えているだけでは、夢想や空想となってしまいます。大事なのはこれを表現することなのです。

この妄想を表現することこそがすなわち効果につながります。

表現の深化による巻き込み力の強化

妄想はあくまで表現して成り立つものですが、この表現を行うということは第三者に対して妄想を開示するということです。それを行ったときには必ず何かしらの反応があります。それを基に更に磨きをかけた表現にしていくことが出来るので、多くの人を巻き込む表現が可能になります。

深化の過程

イノベーションの創出

これはあくまで結果の話にもなりますが、妄想を表現した結果、自分のしたかった事が多くの人の支持や共感を呼び、この世に出ていないものであった場合にイノベーションとなります。「イノベーションを起こす」ことが起点ではないというところがポイントです。

ですが、今ある課題を他を巻き込んで解決するデザイン思考やカイゼン思考よりも、新しい価値は生み出されやすいのではないでしょうか。

ビジョン思考をする際のポイント

最後にビジョン思考を常に続けられるためのポイントを整理します。実際の著書にも書かれているものなので、詳細はぜひ、手に取って見て頂く事をおすすめします。

  1. 妄想する
  2. 知覚する
  3. 組替する
  4. 表現する

ビジョン思考は上記の4つのステップを踏みます。実は、この4つは自分よりも他人ベースで物事を考えてしまう行為に対して、「自分はどう感じているか」といった「自分モード」になるためのステップでもあります。では、なぜそのモードになることができないのでしょうか。「自分モード」を阻害する原因というのは大きく分けると4つあると言われています。

  1. 内発的動機が足りない
  2. インプットの幅が狭い
  3. 独自性が足りない
  4. アウトプットが足りない

ここでは最も大事だと思うポイントの1と2について触れていきます。

固定概念を払いつつ、幅を広げる

あくまで、個人的な見解ですが、自身の抱える妄想を表現しようとすると、どうしても既存のアイディアや業界の常識などといった固定観念、先入観が邪魔をします。共感してもらうビジョンを持つためには一つの業界やカテゴリに依存した情報だけをインプットするのでは足りません。(もちろん、1の部分にも言えます。)概念などを取り払うことが第一歩となり得ます。

また、「絵に起こす」「頭のみで考えない」といったことも大事です。思考と言いつつも、視覚や体を動かすことで得られる感覚を活用することで、自身の中のインプットの解像度を上げていくのです。得たものを自身の思考や感覚として捉える事が出来ればよく、その効果的な方法として佐宗氏は自分でビジュアル化したものに名前を付けるといった手法も述べています。

▼ビジョン思考のトレーニング

まとめ

デザイン思考やカイゼン思考も必要な思考法であることは間違いではなく、取り入れるべきものです。 ですが、それだけ戦い続け尚且つ勝ち続けることはどんどん厳しくなるのも事実です。

ビジョン思考をそれらの前のステップに取り入れることで、市場やユーザーニーズに合わせたものを作るのではなく、自身の妄想から始まった表現が新たな価値を生み出し、多くの人が共感するビジョンとなり、新たなスタンダードとなるのです。AIが普及してくるであろう時代に、ヒトが行うべきことはまさしく新たな価値やビジョンの創造であると言えます。