ビジネスシーンでは「質問の仕方」次第では得るものより失うものの方が多くなる

今回はマーケティング業界に限った話でははありません。おそらく、それ以外の多くの業界やシーンに当てはまると言えるのではないでしょうか。

チームを持つ、後輩ができる、教育担当になる、上司や先輩と仕事をするなど、いろいろな状況で質問をするシーンがあると思います。

最近感じているのは、質問の仕方だけでもその人の能力や考え価値観などを推し量れてしまうなぁという点。

不明点があるから質問をするので、基本的には得るものの方が多いと思いますが、仕方によっては失ってしまうものの方が大きいと思います。

例えば、何か資料作成で分からないことがあったとき、以下のように聞く人がいたとします。

「資料作成で〇〇が分からないので、教えて頂けないでしょうか」

一見問題無いように思いますが、これはNGな質問例だと言えます。

なぜなら、質問者の「思考や行動の過程が見えない」のと「全面に教えてもらう」というスタンス、丸投げの印象を与えてしまうからです。

もちろん、新人の頃などであれば、上記は許されることの方が多いでしょう。しかし、それだけを続けているといつまで経ってもそのままで時が経つにつれて周囲から遠ざけられてしまうかもしれません。

この場合、いろいろなパターンがあると思いますが、もし新人の子に例を示すとしたら

「資料作成で〇〇が分かりません。△△を試してみたり調べてみたりしたのですが、不明でした。××だと思うのですが、教えて頂けないでしょうか」

と話します。

職場環境などの人それぞれ違う可能性は論じるとキリがないので、一旦置いておきますが、思考や行動の過程を相手に見せることで、相手は思考や行動の間違いに気づくことができます。

間違いに気づいてもらえれば、指摘を受けることもでき、次にそのアクションを行わなくて済むといったリッチなフィードバックがもらえます。

また、質問を受ける側のスタンスが明らかになることも多いです。

「次からは不明だったら、すぐに聞いてきてね。」

なのか

「もう少し材料を揃えてから、聞きに来るようにしようか。」

など、質問を受ける側のスタンスも人によってバラバラなことが多いでしょう。そんなときには自分の思考や行動を見せれば、相手にマッチした動き方ができるようになりますし、経験値、人物マーケティングデータを蓄積することができます。

人物マーケティングデータを蓄積することができれば、この人はこういうことをしていたからこのタイプ!と精度の高い見極めができるようになります(差別しようとか言ってるわけではなく、タイプを見極めて円滑に進めようということです)

また、全面に教えてというスタンスを出してしまうのは思考を放棄しているような印象になってしまう可能性が高く、仕事を任せてもらえる可能性を下げてしまいます。考えない人、言われたことだけをやる人と仕事をこなしたくないと考える人が多いためです。

なので、先ほどの悪いとした例の聞き方をしてしまうと、手に入れられるはずだった

・これから活かせるはずだったフィードバック(自分の間違いなど)
・人物マーケティングデータ
・仕事を任せてもらえる可能性

といったものを全て失ってしまい、得るものとしては目の前の資料作成の不明点が分かったことくらいです。

これでは次第に得るものやコミュニケーションも減ってしまい、視野も仕事の範囲も狭くなってしまいます。

質問力、質問の仕方一つを気にすることで、コミュニケーションの結果も大きく変わります。

どんな時代になっても、活かせる力なのではないでしょうか。