Jリーグ延期を受けて。サポーターが起こした行動がファンの鏡だった。

新型コロナウイルスの拡大で政府が緊急事態宣言を発令したことに伴い、Jリーグでは当初2月25日から3月15日までの試合を延期し、3月18日の再開を目指していましたが、新たに3月中の公式戦の延期が決定しました。

参考 3月18日の公式戦再開延期を全クラブと合意J.LEAGUE.jp

またJリーグだけでなく、プロ野球でも開幕の延期が発表され、各地でイベントなどが中止になり、各企業が影響を受けています。そんな日本の経済を回そうとTwitterではこんなハッシュタグが流行しています。

外出自粛の雰囲気が続き、金銭が発生しにくい状況から生まれたハッシュタグです。経済を動かそうと、ハッシュタグをつけて自身の購入品を呟くユーザーが多くいました。

そして、このような行動は「Jリーグ」にもいくつか見られ、その行動がファンとして応援する気持ちが前面に溢れていました。今回はそんなファンの形をご紹介していきます。

#今こそJサポーターがスポンサーを応援する時

きっかけはあるサポーターのツイートでした。

世間が自粛モードの中、サポーターとして「何をしたらクラブに貢献できるか?」を明言しています。サポーターが応援しているクラブのスポンサーを支援することで、結果クラブの支えになるといったサイクルになっています。

また、応援しているクラブに限らず、「Jサポーター」とすることでどのクラブを応援している人も自分事化でき、多くの人に刺さるツイートになっているのではないでしょうか。実際に影響を受けてスポンサー企業の商品を購入しているユーザーの投稿が見られました。

その他にも、応援しているクラブのスポンサー表をまとめる人もいて、よりスポンサーへの消費を実行しやすい環境が生み出されています。

エア試合

リーグ戦だけでなく、ルヴァンカップも延期となりました。ですが、試合が開催される予定だった日にTwitter上ではこのようなタグがトレンド入りしました。

トレンドには「#エアルヴァン杯GL仙台vsC大阪」が入りましたが、その他の開催される予定だったチームのタグもありました。「試合で予想される出来事をツイートする」という大喜利大会のような現象が起こったのです。それぞれがチームの状況をイメージして、思い思いのツイートをする光景がタグを通してサポーターや関係者まで広がっていきました。

延期となり悲痛を呟くのではなく、「どんな状況でも楽しむ」サポーターの姿勢が伝わります。ルヴァンカップをきっかけに、この異例の「エア試合」に影響を受けて、Jリーグの公式Twitterもツイートしています。過去に行われた試合の写真や選手入場の動画などを添えて投稿し、より試合を想起させています。

さらにこの試合だけではなく、他の開催される予定だった試合のタグも作成し、サポーターに参加を呼びかけています。Jリーグ公式の流行へのレスポンスの速さもあり、業界全体で盛り上げている様子が感じられます。

番外編: GIANT KILLING

延期を受けて動いているのはサポーターだけではありません。モーニングで連載されている「GIANT KILLING」というサッカー漫画の公式Twitterではこのような投稿が行われました。

期間限定ではありますが、1話から50話までの無料公開を行いました。小中学校・高校の臨時休校を受けて、各出版社で無料配信を見かけますが、 ジャイアントキリングでは開幕してすぐに延期となったJリーグを楽しみにしていた人々へ向けて無料配信を行いました。

このツイートの反響は大きく、約8000件のRTと1万件を超えるいいねがつきました。コメントにも「素晴らしい」「神対応」などの声が見られました。

一連の流れから、Jリーグがサポーターの言動力となっているのが分かります。ですが、この盛り上げはJリーグが自発的に行っているのではなく、あくまでサポーター主体で動いています。

タグの創出などから、サポーターはチーム単位でなく 、Jリーグ 全体でも雰囲気を盛り上げようとする姿勢が見受けられることが分かりました。むしろサポーターの行動を受けて公式が身を乗り出しています。

サポーターと公式で創り上げる?マリノスのTwitterはファンマーケティングの教科書

今回の事象を言語化すると以下になるのではないでしょうか。

  • サポーターが共感し、実行しやすいことを明言
  • サポーターのJリーグに対する熱意が同じ方向を向いている

サポーターをここまで動かすJリーグも勿論素晴らしいのですが、一番はサポーターの一体感にあると考えられます。Jリーグの為に今自分は何ができるかを考え行動に移しているサポ―ターが大勢いることが、Jリーグにとって大きかったと思います。

ですが、今回のような例は短期間の関係値では創りあげられません。長い時間をかけてJリーグとサポーターが関係を築いていった結果から来ていると考えられます。

ツイートなどからJリーグの公式はサポーターに対し寄り添う態勢が伝わります。「Jリーグのサポーターに対する思いが伝わり、それに対してサポーターが応えようとする。」このサイクルが生み出せれば、ファンから自然発生してコンテンツが出来上がり、より盛り上がりが強化されるのだと思います。

まとめ

延期になって落ち込むと思いきや、今ある環境の中でいかに楽しむかが伝わった出来事でした。同時にサポーターのクラブへの「熱」も伝わり、試合で熱くなるワケが分かったような気がします。

各業界で落ち込みが見られると思うこの時期ですが、Jリーグサポーターのように再開に向けて前向きにいれば、各業界でも盛り上がるのではないでしょうか。

試合再開でサポーターの新たな動きが見れるのが待ち遠しいです。